似鳥昭雄の格言・名言!ロマンとヴィジョンを持って生きる大切さ!?

日本の経営者 

「お、ねだん以上。ニトリ」のキャッチコピーが有名な株式会社ニトリの創業者で同社の代表取締役会長の似鳥昭雄氏。

1代で年商6000億を超える企業に成長させた似鳥昭雄氏を今回は「似鳥昭雄の格言・名言!ロマンとビジョンを持って生きる大切さ!?」と題してまとめてみました。

沢山の金言を残している似鳥昭雄氏ですが今回は似鳥氏が著書「ニトリの成功の5原則」で原則にある「ロマン」と「ビジョン」にスポットをあてて解説していきます。

 

人のために何かをすることがロマンだと思います。私の場合は「日本人のために豊かな暮らしを提供したい」ということですね。このロマンを持ったことで、私の人生は大きく変わりました。

似鳥昭雄

 

そもそも、似鳥昭雄氏がロマンを持つきっかけとなったのは1972年、28歳の時に行ったアメリカのロサンゼルスとサンフランシスコに行った視察旅行でした。

 

そこで、似鳥氏はアメリカの豊かさに衝撃を受けます。
そして、似鳥氏の一生の目標が決まったのです。

「日本人の住生活を豊かにしたい」

 

この視察旅行について、似鳥昭雄氏はこの様に語っています。

 

僕の一生の目標は、アメリカ研修で決定しました。当時日本人の給与所得は、アメリカに並びつつあるのに、生活レベルはどうしてこうも違うのだろうと衝撃を受けました。理由は、日用品全般の価格の低さにありました。日米の給与は一緒でも、アメリカの物価は日本の三分の一でした。日本人の給料を3倍にすることは僕にはできません。しかし、価格を三分の一に引き下げることはできる。そうすれば結果的に日本人の生活はいまの3倍は豊かになるはずです。

 

帰国後、似鳥氏は30年計画をを打ち立てます。

30年計画の内、最初の10年間は店づくりを11店舗以上すること(信用を作るため)、次の10年で大卒定期採用者を入れて教育、投資する。最後の10年間は米国並みの世界基準の商品を作っていく計画です。

実際に似鳥氏はこの計画をほぼ順調に進めており、店舗数は現在で693店舗、従業員は4000人弱、商品については企画、開発、製造、物流、販売まで一貫して行っています。

ちなみに、最初の30年計画は2002年で終了しており現在は、2032年までの新しい30年間計画が進行中で、今は2023年までに1000店舗、売上1兆円を目指して拡大しています。最終的には、2032年までに3000店舗、売上3兆円を目標にしているそうです。

ちなみに、このヴィジョンは社員全体にも共有されており、社員成長にも繋がっています。
これについて、似鳥氏はこの様に語っています。

当社では社員が考えたり、行動したりする時、判断の基準はすべてビジョンからの逆算で動くんです。30年単位で計画をつくり、さらに細分化して綿密な計画をつくる。それを毎週、毎週、観察と分析をして判断し、問題点を見つけて、改善と改革案を出していく。これは当社の全社員が一人ひとりやっていくのです。

 

 

似鳥昭雄氏 「ロマン」と「ビジョン」を持つ意義

ロマンとビジョンがあるから意欲が出る。壮大なことをやっていこうという意欲。そして、今までのやり方を否定し、根本から変えていく。途中で諦めないし、最後まで諦めない。諦めたら、ビジョンを達成できなくなる。

 

実際に似鳥氏の数々の経営判断にもロマンやビジョンが色濃く反映されています。

例えば、似鳥氏は成功の見込みが5割以下のプロジェクトでも、顧客の幸せにつながるプロジェクトであればやるべきだと考えているそうです。

成功の確率が5割にも満たないと、普通の経営者であれば判断を躊躇するところですが、顧客の幸せにつながるのであればやるというのは、似鳥氏の「日本人の住生活を豊かにしたい」と思いがいかに強いかわかるエピソードだと思います。

また似鳥氏はこのように語っています。

儲けようと考えていたら、お客さんは逃げていきます。店側が儲けてやろうと身構えていたら、そんなところには近づきませんよね。逆に買い物をしているお客さんの方が、儲かったと思うようでなければいけません。だから、まずは心の中から、儲けたいという思いを取り除かなければいけないんです。

同じ家具であれば、3割以上の品質機能が上がること。商品の価格と品質機能、この差があればあるほどいいんです。英語でいえば、バリューがあるということになります。

 

ほとんどの経営者は儲けること、売り上げを伸ばすことばかり考えてしまいがちですが、似鳥氏のように「お客様にとって」と「お客様の幸せとは?」を突き詰めて考えているからこそ、ニトリの急成長があるのではないでしょうか?

 

まとめ

今回は「」と題して、似鳥昭雄氏についてまとめてみました。

似鳥氏はライバル企業について以前このように語っています。

・イケアは今5店舗ですが、日本ではこれから毎年増えて行くと思います。イケアに対してはライバルというよりも、ある面で日本の暮らしを豊かにするための同志という感じがあります。イケアが日本に進出することによって、選択の幅が広がるので日本人の生活の水準が全体として上がっていくことは喜ばしいことです。

・日本人の住生活が豊かになるなら、たとえイケアに負けても構いません。日本の消費者を豊かにすること。これが、我々の会社が存在する目的です。目的が達成するなら、うちがつぶれてもいいと思っています。

ニトリが潰れて無くなるのは想像できませんが、日本人の住生活を向上させる為なら会社が潰れてもいいと言い切る似鳥氏に驚きですね。

これからも日本の家具メーカーとして、世界に挑戦していって欲しいですね。

今回はここまで、最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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