今年4月に、4度目となる半減期を迎えたビットコイン。今回の半減期は過去1番の強気なサイクルとも評され注目を集めています。現在ビットコインは、メルカリの決済に使えたり、NFTゲームやビットコインでオンラインカジノを楽しもうと思っている人も増え、さまざまな場所で取り扱いが増えてきていることもあり、これからビットコインの購入や取引を考えている方も多いのではないでしょうか。そこで初心者のみなさんに向けて、今回は半減期について解説していこうと思います。
半減期とは?
ビットコインにおいて、仮想通貨を送金したり、受け取ったりしたデータを、ブロックチェーンに記録するための計算処理を行うマイニングの報酬として得られるビットコインの枚数が、約4年に1度だけ半減するように設計されています。 この「マイニング報酬」または「ブロック報酬」が半分になるイベントのことを、ビットコインの半減期ですといいます。
では、どうして半分になるのでしょうか?まずはビットコインの発行ルールから見ていきましょう。
ビットコインの発行ルール
大きくわけてこの4つが挙げられます。これらを細かく見ていきましょう。
総発行枚数上限2,100万枚
ビットコインは供給量が有限であり、総発行枚数の上限が2,100万枚と設定されています。
採掘作業により少しずつ発行
ビットコインは、金やレアメタルなどのように採掘作業によって少しずつ発行されています。この採掘作業のことを「マイニング」と呼びます。マイニングとは、ビットコインの取引に問題がないかコンピュータ計算で検証する作業のことで、その作業の報酬としてビットコインが新規発行される仕組みとなっています。このマイニングをする人をマイナーと呼び、マイナーによってビットコインの市場の流通が確保されています。
新規発行の間隔は約10分置き
もし、世界中の人が一度に大量のビットコインを掘り出してしまうと希少性が低くなってしまうため、過剰な供給を防ぐ仕組みとして、ビットコインは新規発行の間隔が約10分置きで一定になるように調整されています。そのため、採掘者が増えすぎた場合は難易度を上げ、採掘者が少ない時には難易度を下げることで供給バランスを保っています。
21万回採掘されるごとに新規発行量を半減して抑制
ビットコインは、世界中で新規発行量が21万回採掘されるごとにその量が半減するルールとなっていて、定期的に半分に減らす(半減期)ことで供給を抑制しています。
現在までのビットコイン半減期一覧
ビットコインが発売されてから、現在までの半減期を見てみましょう。
第1回半減期
2012年11月28日:マイニング報酬額 25BTC /最高値 $1,120 / 最安値 $12
第2回半減期
2016年7月9日:マイニング報酬額 12.5BTC / 最高値 $2,856 / 最安値 $624
第3回半減期
2020年5月11日:マイニング報酬額 6.25BTC / 最高値 $58,763 / 最安値 $9,446
第4回半減期
2024年4月20日:マイニング報酬額 3.125BTC / 最高値 $71,432 / 最安値$58,265
これが過去4回にわたる半減期です。
※最高値と最低値は半減期後のもので、第4回半減期の最高値と最低値は5月22日現在のものになります。
ビットコインは半減期に価格がなぜ上がるのか?
ビットコインに限らず一般的には、「半減期になると仮想通貨の価格が上がる」といわれます。その理由としては、半減期が来ることで発行上限にまた少し近づいたことになる=希少性が高まるといった心理作用により、期待を込めて購入する人が増えるためだといわれています。現在までに半減期を4回経験していますが、実際に上記の「現在までのビットコイン半減期 一覧」を見ていただくとわかるように、半減期の度にビットコインの市場への供給量が減少し、その都度ビットコインはかなりの高騰を見せているのが、半減期後の最高値で分かります。
まとめ
ここまで半減期や、ビットコイン発行のルール、そして、ビットコインは半減期後になぜ価格が上がるのかについて、初心者の方にもわかりやすいように、かなり細かく解説してきましたがいかがでしたか。また、ビットコインの半減期後の最安値を見ると分かりますが、大きく値が下がっているのが分かります。購入時期については慎重に見極めましょう。
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